分銅は認定事業者が校正して値付けすることで、国家基準に適していることが証明されます。
国が発行した証明書は、MRA(国際相互承認制度)によって海外でも通用します。
JCSS標準とは、ISO/IECに基づいてJCSS認定事業者が校正したものです。
国際的な規格・仕様を整合するために、OIMLという国際機構が設置されました。
また、最高の計量性能を持つのが一次標準で、他の参照無しにその値が受容されるわけです。
そして、計量法への適合が検定によって証明されたのが基準分銅となります。
これがマスターとなり、作業用にトレースされたものが実用基準モノです。
因みにこれらを保持できるのは、計量関係事業者に限られます。
分銅における協定質量の不確かさとなるのは、校正値や測定方法、空気浮力などが要因だからです。
一定とみなされる条件下での試験で、同一荷重を数回載せた際に一致した計量結果を求めます。
校正とは、計器又は測定系の表す値と、標準によって実現される値との関係を確定する作業です。
その為、当作業には計器を調整して誤差を修正する作業は含まれません。
JCSSの基で認定を受けた校正者は、関連法の要求事項に従って審査されます。
認定事業者発行の校正証明書は、国家計量標準にトレーサブルであることを証明します。
同時に、事業者の技術力や品質管理システムの信頼性をも担保するものです。
因みに電子式計の指示計で、計量の上限値と下限値を設定し、比較演算するのがコンパレータという機能です。